Pure Transmission
オーディオにおいて「ノイズ」と「振動」は音楽信号を変調することで「歪(ひずみ)」を生じさせ、音質を劣化させる有害な原因といえます。フルテックはこの問題の解決に開発のテーマをおき、その対策と技術を提供していきます。
フルテック製品の特徴は、ソースの情報を損失することなく伝送することを第一に開発されている点にあります。
これを実現するためには同製品に採用されている下記の5つの素材や工程が大きな鍵を握っています。
フルテックは最先端のテクノロジーにより、オーディオ用途に適した高精度な超低温冷却技術を開発しました。
この技術は温度と時間を正確に制御管理することにより、使用する冷媒の気化作用を応用し、急速に温度を氷点以下に下げることができます。また、異なる冷媒を組み合わせることで、到達温度のコントロールも可能にしています。
さらに独自の電磁界処理を行うことで、信号情報の質を大幅に向上させ、S/Nが向上し、微小信号まで明確な再現力を実現させているのです。
この加工処理技術がフルテックのαプロセスです。
独自の加工技術
妥協を許さない製品づくりの5つの素材とフルテック独自の加工技術
・高品質伝導基材(Hyper pure Materials)
・非磁性体材料(Nonmagnetic Materials)
・特殊メッキ処理(Superior Plating Tecniques)
・特殊精密加工(Hyper-precision Manufacturing Tecniques)
・マイナス196℃超低温処理&特殊電磁界処理(FURUTECHαAlpha Process)
※FURUTECHαAlpha Process処理の効果個々の製品や素材により、効果には差がありますが、総じて
☆エネルギー感の向上(ダイナミックになる)
☆スケール感の向上
☆聴感上のレンジが拡大
☆レスポンスの向上(スピード感の向上)等の効果が得られます。
【フルテック製品の主要金属部品にはすべてαAlpha Process処理が施されています。】
Pure Transmission 技術:その1
Nano Crystal² Formula(NCF)
静電対策として特殊素材NCFを調合。静電気によるノイズを強力に除去します。
Pure Transmission 技術:その2
ネオダンパーテクノロジー
機能性樹脂をベースとした特殊制振素材に加え、ナノ単位のセラミックパウダー、カーボンパウダーを調合。
さらにカーボンファイバーシートを重ねることで、かつてない制振効果を実現します。
Pure Transmission 技術:その3
アースジャンパー機能 USA Patent №6,669,491
オーディオ機器の安定動作の源で、クオリティを決定する最大の要素、「電源部」への給電系は「ロスなく」「クリーン」であることが求められます。
電源コネクターにおいて「電位」を有するのはACコンセントより給電される電極部ですが、アースの電極はコネクターの筺体の金属部分にも外部より誘起するノイズ電圧が発生します。
各部品が電気的にどこにも接続されていないフローティング状態であるがため、このノイズ電圧が電源コネクターから外部に放出され、オーディオ機器の動作に悪影響を与えて、結果として電源クオリティを低下させてしまいます。
■従来の電源プラグ(アースジャンパー機能無)
フローティング状態のプラグの外郭のための電源ラインに侵入した雑音電流が外部へ拡散しています。
■フルテック製電源コネクター(アースジャンパー機能付)
プラグの外郭がアースに接続されているので電源ラインに侵入した雑音電流がプラグ内で収束して、外部へ拡散しません。
フルテック独自技術の「アースジャンパー機能(USA Patent №6,669,491)」上記の左上図のように悪影響を及ぼすノイズ電圧の流れを右上図のとおりフローティング状態にある電源コネクターの構成部品を導電性の金属プレートと導電性スプリングでアース端子までの回路を構成し、アースに確実に落とし込むことにより、ノイズのプラグ外への放出を防ぎ、電極間の電位差を無くし、整えます。
アースジャンパーにより電源コネクターの構成部品を電気的に一体化して電位差を無くすことは外部から流入するノイズによる悪影響を大幅に軽減させる効果があります。
フルテックのアースジャンパー機能は電源コネクターで見過ごされてきた問題を解明し、よりクリーンが給電を実現するための画期的な手法です。
Pure Transmission 技術:その4
アースジャンパー機能の進化形「ショートリング機能」
「アースジャンパー機能」をより進化させた形が「ショートリング機能」です。
フルテックの最高級モデルの電源コネクターシリーズ「Fi=50シリーズ」はコネクターのハウジング部やクランプ部にも非磁性素材で導電性素材のスレンレスやカーボン素材の構成で円筒状(リング状)に覆う構造でシールド効果をより高め、プラグ内部で生じたノイズをアース端子に還流させることで前途の「アースジャンパー機能」をより効果的に発揮します。
■アースジャンパーにより電源ラインより侵入した広帯域(100K〜1GHz)
雑音の抑制量のシュミレーショングラフ
下記のグラフは「ショートリング機能」でアースラインを構成したプラグと構成していない「Fi=50シリーズ」コネクターでハウジングに発生するノイズ電圧と電源ライン(N/L)に発生するノイズ電圧をそれぞれ100K〜1GHzの周波数帯に応じてシュミレートした結果です。
アースジャンパー機能のない状態の電源ライン(N/L)に生ずるノイズ電圧値
アースジャンパー機能のない状態のハウジングに生ずるノイズ電圧値
Fi=50シリーズの電源ライン(N/L)に生ずるノイズ電圧値
Fi=50シリーズのハウジングに生ずるノイズ電圧値
上記のシュミレーション結果からも新技術の「アースジャンパー機能」は歪の原因となるノイズ電圧を大幅に抑えオーディオ機器への電源供給を安定させることを可能にしました。
オーディオ機器の音量に与える影響としては情報量の増大、エネルギー感に満ち歪のないクリアなサウンドを実現しました。
Pure Transmission 技術:その5
「さらなる進化」Pureを求めて「高性能制振素材の開発」
前途の電源コネクター「Fi=50シリーズ」をはじめフルテックの最新ケーブルシリーズやアクセサリーは振動対策における素材を組み合わせた究極のハイブリッド構造になっています。
プラグ部は剛性が高く非磁性のスレンレス削り出しを採用、内部絶縁には特殊POM材で絶縁、外装はクロスカーボンといった構成で振動を徹底的に吸収することを可能にしたプラグを採用。
また、樹脂成型部品やゴム素材、ケーブル被服のPVCなどにナノテクノロジーを駆使し、研究開発によってナノ単位の特殊セラミックパウダーとカーボンパウダーを一定比率で混入させることで飛躍的な振動吸収の効果を発揮します。
■下記のグラフは高性能制振ゴムのインシュレーターと通常のゴムをインシュレーターに使用した際の伝達特性の差を計測したものです。
加振台にゴム製インシュレーター(4個)を介しAC Power Distributorを載せ該AC Power Distributorの上面部に小型センサーを取付け振動を検出し、FFT解析(周波数分析)を行いました。
赤ライン:通常のゴム製インシュレーター
青ライン:フルテック製 高性能制振ゴム製インシュレーター
上記の測定から特に高周波数帯では共振が抑えられ、大幅な振動抑制の差が出ています。
特に13kHz付近のピークは完全に消滅しています。
高性能制振素材を用いることで振動を抑制し聴感上で耳障りな高域の周波数帯を消滅させる効果が大きくなっています。
Pure Transmission 技術:その6
アーキシャル・ロッキング・システム USA Patent №11,468,355
電源タップのコンセント・その他の部品は、従来ケース天面パネル、またはケース側面に取り付け固定するという方法でした。
これらの部品をシャーシの底部から特殊構造のネジで固定する事により、上下(横)両面から部品を抑え込む事が可能になりました。
ネジについても徹底的に研究し、最適な材質・形状のネジを完成させました。
底部からのネジの加圧レベルも非常に重要で、強く抑えれば良いという事はありません。
当社は多くの実験を基に最適な加圧レベルで各部材を底部から固定し、等価的シャーシの剛性を高め、従来の取り付け方法と比較し、不要振動を約1/10(当社比)と大幅に抑えることに成功しました。
■当社従来の取付方
■アーキシャル・ロッキング・システム
不要振動が約1/10(当社比)に減少しました。
Pure Transmission 技術:その7
ステンレス・ケーブルクランプ・システム
従来の樹脂材を使用したケーブルクランプ材と比較し、Fi=50シリーズ及びFi=28シリーズに採用している「非磁性特殊ステンレス材」を利用したケーブルクランプ構造は、ケーブル自体から発生する電磁振動を大幅に抑制し、従来品と比較してスタビライザー機能を一層高めております。
また、オーディオ・システム本体の制振性も高め、よりクリーンな電源供給を実現し機器本来の特性を極限まで引き出します。
非磁性特殊ステンレス材にケーブルランプ
Pure Transmission 技術:その8
ケーブル・ロッキング機構
フルテックの電源コネクターの結線部には、当社独自の「ケーブル・ロッキング機構」が採用されています。
通常の結線部は、電極プレート・ナイフ部のベース板に平板形状の「ロック板」をネジにより引き上げて線材を挟み込んで固定するという方法となっています。
当社はこの「ロック板」の形状に着目し、これを湾曲形状にし、さらに電極プレード・ナイフ一体のベース部に突起を設ける事で線材を曲面でホールドするという全く新しい機構を採用しています。
接触面積が約17%アップしました。